「退院後にヘルパーや訪問看護を使いたいけど、何から始めればいいかわからない」——そんな方のために、サービス利用までの流れをわかりやすく解説します。大切なのは、「どんなことに困っているか」「何があれば安心か」を言葉にすること。そこから一緒に考えてもらえます。

まず「何が困っているか」を整理する

サービスの種類を覚えるより先に、「退院後の生活で何が心配か」「何があれば家に帰れそうか」を考えてみましょう。困りごとを言葉にすることが、ぴったりのサービスを見つける第一歩です。

困りごとの例:

🛁 「一人でお風呂に入るのが不安」
🍳 「食事の準備ができない」
🚽 「トイレまで一人で行けるか心配」
🩺 「傷の処置を続けないといけない」
🏃 「リハビリを続けたい」
🏠 「一人でいる時間が長くて不安」
👨‍👩‍👧 「家族の負担を減らしたい」

これらの困りごとを担当者やケアマネジャーに伝えると、解決策を一緒に考えてもらえます。

介護保険のサービスを使うまでの流れ

  • 1
    介護保険の認定を受ける まだ認定を受けていない場合は、市区町村へ申請します。入院中に申請できることもあります。病院のMSWに相談してください。認定には通常1か月程度かかりますが、申請日にさかのぼってサービスを使えます。
  • 2
    ケアマネジャーを選ぶ 要介護1〜5の認定が出たら、居宅介護支援事業所のケアマネジャーを選びます。病院の担当者に紹介してもらうこともできます。要支援1〜2の方は地域包括支援センターが担当します。
  • 3
    ケアマネジャーと話し合い、ケアプランを作る ケアマネジャーが自宅を訪問し、生活の状況や困りごと・希望を聞きます。その内容をもとに、使うサービスの計画(ケアプラン)を作ります。費用はかかりません。
  • 4
    サービス事業者と契約・サービス開始 ケアプランに基づいて、ヘルパー事業所・訪問看護ステーションなどと契約し、サービスが始まります。退院日からすぐ使いたい場合は、退院前に手配が完了している必要があります。

ケアマネジャーとはどんな人?

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護サービスの「コーディネーター」です。利用者の状況を把握しながら、必要なサービスをつなぎ、生活を支えるプランを作り続けます。

ケアマネジャーに相談できること:

✅ 「どんなサービスを使えばいいか」の相談
✅ サービス事業者の手配・調整
✅ 体調の変化に合わせたサービスの見直し
✅ 困りごとが出たときの相談全般
✅ 施設への入所を考えたいときの相談

ケアマネジャーへの費用は、介護保険から全額まかなわれます(自己負担なし)。
💡 「ケアマネジャーを変えたい」と思ったら
相性が合わない・連絡がとりにくいなど、困りごとがあれば変更することができます。地域包括支援センターや病院のMSWに相談してみましょう。

介護保険以外のサービスも活用しよう

介護保険のサービスだけが選択肢ではありません。地域にはさまざまな仕組みがあります。

介護保険以外で使える仕組みの例:

🌿 総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)
要支援の方や認定前でも使える市区町村のサービス。住民ボランティアによる支援・サロンへの参加・短期集中のリハビリ(通所C)など。

🤝 地域のサロン・通いの場
認定がなくても参加できる地域の集まり。外出のきっかけ・人とのつながりの場になります。

🚗 移送サービス・配食サービス
NPOや社会福祉協議会、市区町村が運営する移動支援や食事の宅配。介護保険外でも比較的安価に使えることがあります。

🏛️ 日常生活自立支援事業(安心さぽーと等)
認知症や判断能力が低下した方の金銭管理・通帳管理・福祉サービスの手続きを社会福祉協議会が支援します。

相談先まとめ

状況 相談先
入院中にサービスの相談をしたい 病院のMSW・退院支援看護師
介護保険の申請をしたい 市区町村の窓口・地域包括支援センター
ケアマネを探したい・紹介してほしい MSW・地域包括支援センター
退院後の生活全般の相談 ケアマネジャー・地域包括支援センター
地域の通いの場・総合事業を知りたい 地域包括支援センター・市区町村